青森にかけがえのないものを探しに行こう!
私はこの青森県には何回か旅をしています。主に季節としては夏か冬のどちらかに来ています。桜で有名な弘前城にはちょうど桜が散った時に行ったりしたので拝めていないのが残念です。
ただ私は、青森で出会った様々な自然を通して自然の雄大さを感じたと思います。青森を通してそこから東北各地の自然にひかれていったと思います。
それは大学3年生の夏の日でした。先輩方に連れられて、青森県の太平洋側を車で寝泊まりしながらの旅行をしました。その日々が今の私の原点になっていると思います。
まず最初に訪れたのが、三八上北と呼ばれる南部地方です。その中で印象に残っているのが、八戸市の種差(たねさし)海岸です。
私は関東平野の出身で海とは縁の無い生活をしてきました。関東地方の海といっても、家族などで旅行したところは私の中で記憶に残っておらず、あるとしたら海の独特の磯の香りが臭いのと、海でおぼれかけたことからくる恐怖心しかありませんでした。
ある種、海に対しては一種の偏見があったのですが、種差海岸での海をみて私の偏見は晴れていきました。『青』と一言で表現できないような、『本当の青』が私の目の前に飛び込んできました。
これが本当の海の姿なのだな・・・と心から思えた瞬間でした。あと、磯の香りもすごく心地の良い香りで、その海岸で私は時が過ぎるのを忘れるくらい癒されていました。
八戸市から北上して、向かった先が三沢市でした。その当時は私は三沢市にどのようなものがあるのか知らず、ただ先輩の言われるがままについていきました。
そして、途中いきなり先輩が『車に乗ってばかりだとつまらないから少しこの国道沿いを歩こう』と言いだし、ドライバー担当の先輩以外全員降りて、国道338号を歩いて北上してきました。
最初は普通に国道沿いに民家が程良く軒を貫いていて、話をしながら楽しく歩いていました。目的地までは比較的このような風景がしばらく続くようで、意気揚々と歩いていました。
ところが、しばらくすると地図上にあるはずの家やお店が全くなく、目の前にはに草原が広がる地帯へと突入していきました。今まで私が生活してきた地域ではなかった風景が眼前に広がっていました。
最初、みんな驚いていましたが、さすが学生、いきなりどこまで続くのかわからない草原路をみんなで走りました。その元気も5分くらい走り始めたらガス欠してしまい、意気消沈し始めた私たちに1軒の家が現れてきました。
こんな草原に家か?と思っていたら、その家からなんと外国人さんが出てきたではありませんか?『なんだここは、アメリカに俺たちは来てしまったのか?』と驚いていました。
20分以上走ったでしょうか?やっと、日本的民家群が見えてきて、ホッと人安心でした。いつの間にかアメリカにワープしてしまったのかと思っていましたから・・・。
その後、車に乗りいろいろと街を調べていく中で、三沢市は米軍基地の自衛隊基地があるので、アメリカ人が町中に普通に生活していること。あと、なぜいきなり草原地帯になったのかは、自衛隊の対策上民家を退けて、非常事態に備えて草原地帯にしたということがわかりました。
こんなところでまさか外国人さんに出会うとは・・・、日常の生活では出会えなかったとても刺激のある旅の1コマでした。
様々な刺激を受けながら一路私たちは下北半島へと向かいました。下北へ向かう途中、六ヶ所村の原子力発電所を通り過ぎ、しばらくして下北半島最大の街むつ市に到着しました。
到着したときはあいにくの雨でした。その日、草原地帯を走った疲れも出始め、また夕方頃ということもあり、その日は休みました。
翌日はすっかり晴れていて、絶好の下北観光日和でした。その日は基本的に下北半島の海岸線を走りました。その海岸線でも私は大きな感動を覚えました。
何といってもきれいな海です。種差海岸で見た海よりさらにきれいな海で本当に感動しました。このたびで海に対する苦手・偏見は完全に無くなり、本当に好きになりました。
言葉では表現できない本当に雄大な海でした。下風呂付近が私の中ではとても印象に残っています。もう10年くらいたちますが、心の中に残っている忘れられない景色です。
あとは、何といっても町の方々のやさしさが記憶に残っています。もう一度行ってみたい・・・そのような場所に私のなかではなりました。(恐山にはいけませんでした。次回は必ず行きたいと思っています。)
津軽へは大学4年生の春に行きました。3月の後半で普通ならば春の雰囲気が漂っているだろうと淡い期待を抱きながら向かいました。
この時も何人かの仲間と一緒に車で向かいました。ルートとしては秋田の日本海側の国道101号から津軽地方へ向かいました。秋田県内を走っているときは雪は多少残っていましたが、日本海側に出ると雪の量も少なくなり安心していましたが、青森県境に近づくにつれだんだん雲行きが怪しくなり、青森県に入ってからは猛吹雪が僕たちを歓迎してくれました。
関東出身の私にとって三月下旬の雪は本当にカルチャーショックでした。このような環境の中、生活している人たちはどのような心境なのだろうと、近くのお店のお母さんにきいてみました。『最近、雪降ってなかったのに突然降ってきたから大変だったけど、例年はこのくらい降って当たり前だからね。』全然気にしていない様子で、頼もしさを感じました。
今まで生活したことのない所へ旅をすることで、今までの人生で培ってきた価値観というのは変わっていくものを感じました。同じ人間としてこのような厳しい環境で生活されている方々を前にして、自分の生活している環境はどうなのか?と問いかけられた瞬間でした。貴重な経験をさせていただきました。
本当に津軽での旅は観光名所で感動を覚えたというより、自然の厳しさ、その自然と共生して生きている方々のたくましさというものが私の心の中に染みいってきました。
とても貴重な体験のできた旅でした。

掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断転写・転載・公衆送信などを禁じます。